日大通信 【25・26年度】 経済政策 0731 分冊1 合格レポート・A評価

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    資料紹介

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    【講評】
    市場では価格の変動により、消費者と供給者が最適な選択を行うことができる。ある財について、消費と供給が等しい時に、消費者の効用である消費者余剰、生産者の利潤である生産者余剰、およびそれらの合計でる社会的余剰は最大になる。この時、市場による資源の最適配分は達成されている。しかし、市場は資源の最適配分を達成しえない、いわゆる「市場の失敗」に陥る場合が多い。「市場の失敗」は、①情報の非対称性、②規模の経済や規範の経済による平均費用の逓減、③外部性、④公共財などにより生じる。「市場の失敗」に対応するため、経済政策が行われる。
     政府は、市場の失敗を補完するため、①独占企業の規制、②公共財の供給を行い、③外部経済に対しては、公園・都市計画作成や補助金給付などによる促進、④外部不経済に対しては、規制や微税などによる減少を促す。⑤弁護士・会計士などの国家資格制度により、情報の非対称性を原因とする被害から守る。

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    経済政策 0731 分冊1
    市場機構の役割と問題点について述べ、政府の役割(経済政策の必要性)について論ぜよ。

    〈ポイント〉

     市場は何ができるのか(メリット:市場メカニズム)、市場は何ができないのか、そして市場がそのメリットを発揮できない状況とはどんな状況か(市場の失敗)、なぜ発揮できないのか、を整理して考えること。

     経済政策は市場ができないこと、また市場が失敗する場合の補完措置と考える。また、経済政策にも問題があること(政府の失敗)を理解しておくべきである。政府がどのように失敗するかの理解は重要である。さらに、金融システムの安定性への政府の役割も重要である。

    〈キーワード〉

    資源の最適配分、市場の失敗、市場の不完全性、格差、金融システムの安定性

     経済問題の基本的本質として、人間の無限の欲望に対して稀少な資源をどのように配分するかという選択問題がある。経済社会での市場機構は配分システムの一つであり、その効率的な資源配分の機能が、私たち資本主義国の経済基盤にある。

     しかし、その有能な市場経済システムも万能ではなく、そこに介在する市場経済の限界が社会に...

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