法学2(日本国憲法含む)2

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    法学2(日本国憲法を含む) 2
    1 議員内閣制の特色は、内閣の存在を議会の信任に依存させるところにある。その考えの背景として、以下の規定が挙げられる。内閣総理大臣は国会議員の中から国会の議決で指名され(第67条第1項)、国務大臣の過半数は国会議員でなければならず(第68条第1項)、また衆議院は内閣に対して不信任決議を行うことが認められて、内閣は衆議院を解散できる(第69条)などである。つまり議員内閣制とは、議会の監視のもと、内閣の暴走に歯止めを掛ける意味合いが含まれる。

     それでは議院内閣制とは、他の制度と比較して、どのような特色があるか。超然内閣制と大統領制の2つの制度と比べてみる。

     超然内閣制は、君主のもとで内閣が国民の代表機関である議会と無関係に存立し、議会に対しては責任を負わず、君主の信任によってその進退を決するものである。つまり君主のためにある内閣であり、議院内閣制とは違って、議会は形骸化したものである。歴史的な観点から見ると、超然内閣は専制君主制から近代議院内閣制への過渡期である、19世紀のドイツで発達した。つまり超然内閣制とは、国王の権力の衰退、市民の政治への参加が...

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