教職入門1

閲覧数786
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    教職入門 1
    1 教員養成の歴史は、時代の要請や社会の出来事と大いに関わっているのではないか。本論ではこうした観点から、明治から現代までの140年もある教員養成の歴史について概観し、上記の点を明らかにしていく。

     明治5年、学制が制定された。いわゆる近代化政策の一環であり、欧化政策とも取られる。学校が設置される中、教員の養成も必然のものであった。政府は学制が制定される少し前に、官立の師範学校を設立し、学校の卒業生を教員として就職させることを決めた。またそれ以後は、官立の他に各府県に1校ずつ、師範学校が設立されて、学校の近代化にまい進した。その一方で、教員のあり方として、明治6年に制定された「小学校教師心得」では、「教師が子どもに対して模範を示す」という考えが示されている。しかし、当時の政府の考えは、学校の近代化は学校を設置することが最大の目的であり、教員の質、能力などといった教員養成の理念は二の次であったように思われる。

     その考えが一転するのは、明治12年の教学聖旨である。近代化政策が落ち着いた背景もあり、日本独自の教育の理念をつくる目的もあり、今後は儒教的道徳教育の重視を教育の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。