教育心理学 2

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    教育心理学 2
     コールバーグは道徳性の発達について、道徳的葛藤による不均衡な状態がより高い思考へ調節されることによって達成されることを明らかにしている。彼の理論では、道徳性の発達については、一般的な同化と調節による知的発達と同様に起こるものだと考え、ピアジェの認知発達理論を更に発展させたのである。本論では、コールバーグの道徳性の発達に基づいて、子どもの道徳性の発達について述べていく。

     コールバーグの道徳性の発達の基になったのが、デューイの発達水準である。彼の発達水準とは、2つある。1つは、慣習的道徳。もう1つは、反省的道徳である。慣習的道徳とは、自然発生的で慣習化された道徳を指し、反省的道徳とは、共同体の内的・外的条件の変化によって慣習的道徳が吟味され、発展していく道徳だといえる。さらに言えば、反省的道徳とは、従来の「決まりは決まり」といった画一的な考えから脱皮し、その道徳的意義を積極的に考えていく、自律的な態度を指すといえよう。

     さらにコールバーグは、デューイの発達水準をベースにしたと同時に、ピアジェの発達理論も精査し、年齢によって子どもが規則をどう考えるかについて分析し、...

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