R31400_経済開発論 分冊②

閲覧数1,453
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    課題 発展途上国の経済発展を促進するために採用されたビッグ・プッシュ論と呼ばれる工業化戦略は、発展途上国の都市問題を解決するどころかむしろその状態をさらに悪化させることにつながった。それはなぜか論じなさい。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    戦後、復興をほぼ終えた先進国が新たな段階での経済発展を享受しつつある中、発展途上国は政治的独立を達成したものの、経済開発の遅れから先進国と途上国の経済格差が注目されることとなった。途上国の貧困問題に積極的に取り組んだのは国連諸機関であり、その開発経済学は「構造主義」という認識のもと開発援助が注目を集めるようになった。

     ヌルクセは供給制約下におかれた途上国の構造的な発展制約メカニズムを図式した「貧困の悪循環」を論じ、途上国とは資本が不足している国のことであり「貧しい国は貧しいがゆえに貧しい」という貧困の悪循環が支配し、「低水準均衡のわな」から容易に抜け出せないと論じた。構造主義アプローチでは途上国で市場メカニズムは十分に機能しないという考えが前提とされていただけでなく、市場にまかせていたのでは経済発展は進展しないとする考え方が強調された。ローゼンシュタイン・ローダンのビッグ・プッシュ論はその典型であり、貧しいがために教育もろくに受けられず、多産でますます貧しくなるといった貧困の悪循環という低水準均衡の罠から逃れるためには、経済開発の初期において大量の幅広い投資を大いに押す「ビッグ・プ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。