金融論分冊1

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    資料紹介

    課題1.貨幣乗数仮説とその問題点について述べなさい。2.マネタリーベースがマネタリーコントロールにおいて適切ではないといわれる理由を説明しなさい。

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    信用創造機能は、貯蓄の形成を先取りする形で、先行して資金の貸し付けを行う働きの事である。銀行が貸し出しを行う場合、窓口で現金を渡すのではなく、貸出金をその銀行に設けられた借り手の預金口座に振り込むかたちをとる。即ち、銀行から見れば貸し出しとは、直ちには貸出額に相当する数字を預金口座に記入する事に過ぎない。したがってこの段階では銀行はいくらでも貸出を実行できる事になる。借り手側は、その預金を現金引き出しの場合もあるが、大半は預金振替のかたちを取り、口座間の転記が生じるにすぎない。転記が異なった銀行間で行われた場合には、個々の銀行レベルでは資金不足が発生する事になるが、そうした資金不足は銀行相互間の貸借によって調整可能なものにすぎない。この段階において、実際に現金との交換が請求される段階になってはじめて、銀行は現金準備に入る。だが、通常その額は、当初の貸出金のごく一部でしかない。そのため、銀行は手持ちの現金準備の何倍もの貸出を行う事が出来る。例えば、銀行が1単位の新規の資金を受け入れたとした場合に、この銀行は、追加資金を貸出に運用する事が出来るが、大部分は直接、間接に預金として銀行部門内部...

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