租税論分冊2 日大

閲覧数1,258
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    課題 わが国の現行消費税の問題点について説明しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    日本における消費税の問題点などを以下に述べる。 
     日本の消費税は課税の累積を防ぐため帳簿控除方式を採用しているのに対し、ヨーロッパは付加価値税を導入しており、後に説明する益税問題の解消や複数税率の導入にあたり、制度の信頼性・透明性を向上させるためインボイス方式を採用している。この2つの特徴として、前者は売上高、仕入高などを帳簿に記載し、申告、納税の際に帳簿上の金額合計に税率8%(地方消費税を含む)をかけて納税額を計算する。請求書などに税額が明記されていないので、税が業者間の取引で明確に転嫁されているかどうかわからないことと、消費者の税負担額がはっきりしないことに問題がある。この帳簿方式による仕入税額控除であると、益税や消費税の転嫁に問題が生じ、公平性や透明性が犠牲となる。
     後者はインボイス(請求書)に税額が別記してあり、業者にも消費者にもはっきりわかる仕組みとなっている。また、インボイスの保存が仕入税額控除の要件とされており、課税事業者のみが税額を記載したインボイスの発行ができる。
    1.逆進性問題ついて
     一般消費財に対して単一税率を乗じて課す消費税は、すべての世代に広く薄く課税さ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。