近畿大学(通信教育部)家族援助論2レポート

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    資料紹介

    課題・・・子どものしつけに求められる視点を説明しなさい。
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    資料の原本内容

    しつけとは、日常生活における習慣・価値・行動様式などを教え、習得させる社会化の過程である。親が子どもを一定の型に入れる、あるいは子どもの逸脱行為をコントロールして、社会規範に適合した行動ができるようにすることである。しつけからはじまる子どもの社会化は、意図的かつ組織的な親子の関係であり、愛情と忍耐を基本にした、親の子に対する保育の義務と責任である。

    しかし、現代では、しつけが十分に発揮できていない状態を新聞やニュース等の報道で耳にする。小学校において、新1年生の授業で、じっと席に着いていられないでウロウロ歩き回る子、気が散って集中できない子、疲れているように見える子がいるなどという話がある。私の以前の職場においても、大学生のアルバイトマナー低下が問題視されていた。

    規律が守れない、他人との良好な関係やコミュニケーションを創造する能力が低いのは、核家族化や地域社会のつながりの希薄化が大いに影響しているのは明らかであり、核家族化が進み、家族の人数が減り、人間関係を深め、コミュニケーションをとる機会が少なくなってきている。地域社会でのつながりが弱くなり、隣近所の大人から声をかけられ、注意されることもない。良いこと悪いことの基準が各家庭によりバラつきが発生する。 各家庭においては、これらの問題を意識した「子育て」や「躾」を行うべきである。

     親の姿勢の問題点として、自分勝手で他人の気持ちが分からないという子供たちの様子からは、親に甘やかされて育ったというイメージを多く感じる。物質的には、大多数の子供たちが以前と比較にならないほどの物を与えられており、食べ物・持ち物から金銭まで、多くの自分の自由になる物を子供たちは簡単に手に入れている。何か努力したり、我慢したり待ったりすることなく、欲しい物が簡単に与えられることが多く、我慢する、耐える力に欠け、大切にする心が失われている。 子供が本当に必要としている物は、物質的な物ではなく、精神的なものである。自分を認め、受け止めてくれる心の思いが親から十分に与えられていないのが現状である。

     親が自分の都合や楽しみを優先させ、子供を放り出す。又は、虐待への増加が指摘されている。子供としての自分の存在を受け入れられ尊重されていると感じられない子供の心には、安定感がなく、常に不安と緊張がつきまとい、子供たちの情緒不安やいらだち、集中力のなさに繋がる。

    親の子供に対する躾の基本は「愛情」と「忍耐」である。様々な社会のルールを守ること他人を思いやることを教えるのは、子供が社会生活の中で困ったり排除されたりしないようにという親心であり、「愛情」である。 そして、時間をかけて教えていく「忍耐」が必要である。子どもの年齢に合わせて繰り返し伝えていく事、叱るではなく誉める事、欠点をなくすより長所を伸ばす事を心がける事が必要である。

    躾の目的は、日常生活における基本的な生活習慣、行動様式を身につけさせ、共同生活のルールやマナーを教え、社会生活に適応させていくことである。「子は親の鏡」であり、共感性は親から学ぶのである。共感性を育むのには、親子の信頼関係が必要である。自分の気持ちを受け止め理解してくれたという体験、成長に従い様々な形でぶつかる問題や悩み・痛みを理解してもらえたという満足、それらが積み重なって子供の中に共感性を育て、自立心・自尊心が養われる。そして、この過程の中で、子どもは親の姿を見習う。躾は両親での共同作業であり、夫婦が躾に対しての共通理解・認識を持って子どもに接せる必要がある。両親がしっかりと親としての自覚を持つ事が重要である。
    【参考文献】

    ・子育てを支える社会構築 家庭援助論  同文書院 2003年5月 東京都文京区小石川5-24-3

                 金田昭三、松川秀夫

    ・家族問題  危機と存続  ミネルヴァ書房2000年7月 京都市山科区日ノ岡堤谷町1

     清水新二

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