中央大学通信(2015年度)【刑法各論】課題1─評価C:「Xは、交際していたA子から別れ話を持ちかけられたことから……」

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    Xは、交際していたA子から別れ話を持ちかけられたことから、A子に恨みの感情を抱くようになり、ある日、A子の頭髪の大部分を根本から切り取った。Xの刑事責任について論じなさい。

    資料の原本内容( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1.論点整理
     まず、設問(XがA子の頭髪の大部分を根元から切り取ったことに対するXの刑事責任)に対する論点として頭髪の大部分を根元から切り取った「行為」が「傷害の罪(刑法204条、以下法律名がない条文は『刑法』とする)」に該当するのか、それとも「暴行の罪(208条)」に該当するのかにある。
    そして、その「行為」に違法性があるか、阻却事由が存在するか、さらにはXに責任能力があり有責かどうかはこの設問からは判断できないが、A子からの別れ話がきっかによりA子に恨みの感情を抱いている事実からXは「罪を犯す意思がない行為は、罰しない。」(38条)に該当するとは理解しがたい。よって、Xの行為は犯罪であるという前提に結論をまとめる。
    2.傷害の概念
     まず、「傷害」という基本的な意味は、人の「健康状態を悪化させること(生理機能に障害を与えること)」である(明45.6.20:皮膚を損傷しない頭髪切断は傷害ではなく暴行である)。しかし、皮膚の損傷が全くないとは言えない場合(髪の毛を1本抜いたことなど)でも、あまりに軽微なものは除かれ、暴行と定義される。他方、有力な学説としては、頭髪の大部分を根元から切..

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