佛教大学 S0610国語科概論 科目最終試験対策 2016年度対応 合格済

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    資料紹介

    佛教大学通信課程 S0610国語科概論 科目最終試験対策のまとめです。全体公開にしていますのでどうぞご活用ください。
    テキストを中心にまとめています。また、重要だと思われる部分にはカラーをつけています。(テキストの該当ページは紫色です)
    参考になれば幸いです。

    <1>テキストに示された「読書指導・読み聞かせ」について、次の①②③④の項目に分けて記述しなさい。項目ごとに改行し、1行あけること。①読書指導の目的、②読書指導の方法としての読み聞かせ、③読み聞かせ以外の読書指導の方法、④国語科以外の読書指導との連携、について実際の国語科の授業と重ねて段落構成に留意して記述しなさい。
    <2>テキストに示された「教科内容と教材」について、次の①②③④の項目に分けて記述しなさい。項目ごとに改行し、1行あけること。①国語科教育の問題点、②教科内容と教材の区別、③教科内容としての言語技術、④教材づくりの「上からの道」と「下からの道」について、実際の国語科の授業と重ねて段落構成に留意して記述しなさい。
    <3>テキストに示された「言語活動の充実と国語科」について、次の①②③④の項目に分けて記述しなさい。項目ごとに改行し、1行あけること。①言語活動の充実とは、②言語活動を;国語科で生かすためには、③言語活動の充実と活動主義の陥穽、④内言の外言化、について、実際の国語科の授業と重ねて段落構成に留意して記述しなさい。
    <4>テキストに示された「PISA『読解力』」について、次の①②③④の項目に分けて記述しなさい。項目ごとに改行し、1行あけること。①「PISA」とは何か、②PISA「読解力」とは、③PISA「読解力」の問題と設問、④PISA「読解力」が日本の国語科教育へ突きつけた課題、について、実際の国語科の授業と重ねて段落構成に留意して記述しなさい。
    <5>テキストに示された「国語科教育の目的」について、次の①②③④の項目について分けて記述しなさい。項目ごとに改行し、1行あけること。①国語科教育の3つの目的論とは、②3つの目的論の統一への展望、③教材に内在する認識方法やものの見方・考え方、④国語科教育の方向性、について、実際の国語科の授業と重ねて段落構成に留意して記述しなさい。
    <6>テキストに示された「授業の方法・技術」について、次の①②③④の項目に分けて記述しなさい。項目ごとに改行し、1行あけること。①指導言とはなにか、②柱の指導言と助言、③方法を教える助言と促し評価する助言、④指導言の3つの形態、について、実際の国語科の授業と重ねて段落構成に留意して記述しなさい。

    資料の原本内容

    S0610国語科概論 科目最終試験対策

    ①テキストに示された「読書指導・読み聞かせ」について、次の①②③④の項目に分けて記述しなさい。項目ごとに改行し、1行あけること。①読書指導の目的、②読書指導の方法としての読み聞かせ、③読み聞かせ以外の読書指導の方法、④国語科以外の読書指導との連携、について実際の国語科の授業と重ねて段落構成に留意して記述しなさい。P81~

    ①読書指導の目的

    読むことの教育における目標の1つは、生涯にわたって日常生活の中で読書に親しみ、読書を通して自己実現していく子どもを育てることである。小学校に入学して文字を覚え「読む」ことを体験する。そして、様々な授業の中で教科書教材を読解することを学ぶ。授業の中で、自己の認識と他者の認識とを交流させて、新たな価値を見出していく。読書は、授業だけではなく、日常でも意識的に行うべきであり、「読書指導」の目的はこれを目指している。

    *学習指導要領「読むこと」の目標

    ★小1・2 書かれている事柄や場面をイメージし、読む能力を身に付け、楽しんで読書しようとする態度を育てる

    ★小3・4 内容の中心を捉え、段落相互の関係を考え、読む能力を身に付け、幅広く読書しようとする態度を育てる

    ★小5・6内容や要旨を捉え、読む能力を身に付け、読書を通して考えを広げたり深めたりしようとする態度を育てる

    ②読書指導の方法としての読み聞かせ : 段階を踏まえた指導が不可欠。

    ■低学年 : 読書の入り口としての読み聞かせ

    文字が読めないうちは、本(絵本)そのものに興味をもつように導き、本を読むと面白いことがあるということを認識させる。そのためには、読み手と一緒に本に描かれている世界を楽しむことが重要である。その世界の楽しみ方として、本や子どもによって読み方(速さ、途中に会話を入れる)を変えることが有効である。

    ■中学年 : 幅を広げる読み聞かせ

    絵本だけでなくもっと長い話を読み聞かせたい。長い話は、その日に読み終えてしまわなければならないというのではなく、翌日以降に持ち越してもよいということを理解させた上で行うことが重要である。そのように継続することで、徐々に、長いまとまった本を読み終えることに慣れていく。ジャンルの幅も、ファンタジー、歴史ものなどへ広げる。

    ■高学年以降 : 特別な時間としての読み聞かせ

    読み手である教師と聞き手である子どもたちが本の世界を共有できる嬉しい時間である。どんな本を選ぶかが重要である。(例:宮沢賢治、大人向きの絵本など)読み聞かせは、読むことに対する抵抗を緩和し、読みたい気持ちや態度に結びつきやすい。

    ③読み聞かせ以外の読書指導の方法 : 日常の読書行為に結びつける観点から

    ■読書前 : 読書活動を誘発するための指導方法

    紹介した本は子どもによく読まれる。(例:ブックトーク、読書通信)教師は本に関心をもって指導の時期を外さない。

    ■読書中 : 読書過程そのものを扱う指導方法

    読み聞かせは、読書過程そのもの。調べ読みでは、予め設定した課題を解決するために子どもが調べて発表する。

    課題が設定され、調べるべき媒体が整っていることが重要である。最近では、インターネットも活用されている。

    ■読書後 : 個人の読書の結果を報告させる指導方法

    読書感想文は、どのようにその本を読んだかという報告。読書記録は、個々の日常の読書を教師が把握し、学校における指導に役立てるデータにもなる。子どもによるブックトーク作りなどは何らかの判断を下す機会にもなる。

    ④国語科以外の読書指導との連携

    「朝の読書」などの日常生活の読書行為と国語科の読解指導との間に、国語科における読書指導と国語以外の読書指導が橋渡しとなって入れば、より有機的に指導が行える。読書の絶対量と読書のバリエーションを増やすことが、最終的には豊かな読書生活を営む基盤となる。また、読書指導を行う上で、教師自身の豊かな読書行為を充実させていくことも重要である。
    S0610国語科概論 科目最終試験対策

    ②テキストに示された「教科内容と教材」について、次の①②③④の項目に分けて記述しなさい。項目ごとに改行し、1行あけること。①国語科教育の問題点、②教科内容と教材の区別、③教科内容としての言語技術、④教材づくりの「上からの道」と「下からの道」について、実際の国語科の授業と重ねて段落構成に留意して記述しなさい。P95~

    ①国語科教育の問題点

    国語科教育の問題点は、〈教科内容〉が曖昧さであった。

    ★〈教科内容〉とは、その教科で教えるべき普遍的かつ、科学的な概念・法則・原理・用語・技術の体系のことである。特に、言語技術としての読み方・書き方・話し方・聞き方の指導は不十分であった。したがって、授業で「確かなもの」として何を学んだか、どういう国語の力が身に付いたかという点が不明瞭であり、生徒にとって達成感・上達感に欠けていたのである。また、「国語ぎらい」が多いのもそこに一因があると考えられている。
    ②教科内容と教材の区別

    〈教科内容〉の曖昧さの原因は、「教材を教える」と「教材で教える」とが十分に区別されていなかったこととされている。これは、〈教科内容〉と〈教材〉が混合されていたという意味である。これからの国語科は、〈教科内容〉と〈教材〉を区別する必要がある。

    ★〈教材〉 : 一定の〈教科内容〉を教えるための材料・手段である。(例:教科書) 教科内容は精選しても、教材は豊富に用意した方がよい。それらを通して、繰り返し本質的な教科内容をじっくりと身に付けさせるべきである。
    ③教科内容としての言語技術

    国際化社会、情報化社会の到来に伴い、今後は〈言語技術〉にもっと着目すべきである。言語技術とは、言語活動や言語生活を適切かつ効果的に営むための技術である。具体的には、文章表現の理論をふまえた「読み方・書き方」、音声言語表現の理論をふまえた「話し方・聞き方」である。例えば、実用文を読むためには、迅速かつ正確に捉える技術が必要である。また、よりより議論をするためには、説得などの技術が必要である。

    言語技術教育の充実は必要ではあるが、「技術主義」に陥らないように、学習の学びの文脈をふまえつつ、言語技術の有用性を実感させるような授業が求められる。
    ④教材づくりの「上からの道」と「下からの道」

    教科を問わず、教材づくりの方法を考えるとき、「上からの道」と「下からの道」という2つの概念は参考になる。

    ★「上からの道」 : 「教育内容の教材化」・・・「組織的・系統的方法」

    個々の科学的概念や法則知識を分析して、それに関連する事実や現象の中から、子どもの興味や関心をひきつけるような素材を選定し、教材化していく方法。

    ★「下からの道」 : 「素材の教材化」・・・「非組織的方法」

    子どもにとって魅力的な素材(作品)を定めて教材化していく方法。国語科では「下からの道」による教材づくりが求められる。

    理由① 子どもの興味・意欲・追究心を引き出す教材であるため → 思考の活性化

    理由② 〈教科内容〉となるべき言語技術が十分に理論化・体系化されていないため (普遍的・科学的概念がない)

    国語科の教材選定の際は、まず子どもの興味関心意欲を刺激するような素材を選定することが重要である。例えば、文学教材では、読んで面白い作品(サスペンス、ファンタジーなど)である。このように、「この素材では、こんな知識や技術が楽しく学べるのではないか」という発想からスタートする。また、実践を重ねることで、〈教科内容〉が精選されるとともに、すぐれた〈教材〉が集積されていくのである。
    S0610国語科概論 科目最終試験対策

    ③テキストに示された「言語活動の充実と国語科」について、次の①②③④の項目に分けて記述しなさい。項目ごとに改行し、1行あけること。①言語活動の充実とは、②言語活動を;国語科で生かすためには、③言語活動の充実と活動主義の陥穽、④内言の外言化、について、実際の国語科の授業と重ねて段落構成に留意して記述しなさい。P176~

    ①言語活動の充実とは

    2008年小学校学習指導要領において、「言語活動」の充実が協調された。これに伴い、各教科で「言語活動」を重視する形になっているが、実際に明確に「言語活動」が示されているのは国語科だけである。

    国語科で示されている「言語活動」には、表現に関わる言語活動(紹介、説明、書くこと)、学び合い・対話に関する言語活動(交流、討論)、国語科の教科内容的要素を含む言語活動(図表、情報比較)がある。

    これらの言語活動は、各学年の「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の中に位置づけられている。「言語活動」は、教科内容を子どもたちに身に付けさせるための教育方法の1つであり、「思考力、判断力、表現力」及び「言語に関する能力」を重視しているのである。

    ②言語活動を;国語科で生かすためには

    学習指導要領改訂では、「言語の教育」としての国語科という方向が打ち出されている。「言語活動」を充実させるためには、「思考力、判断力、表現力」を意識しながら、国語科における「言語に関する能力」を大切にした学習活動を展開する必要がある。それによって、今まで不十分であった文章・作品の構造や仕掛けをメタ的に把握する力、主体的に探究・判断・評価して表現する力を子どもに身に付けさせることができる。その際、教師は、単元設計や授業設計で身に付けさせる国語の力を具体的に意識することに留意する必要がある。

    例えば、「スイミーの心情の変化をつ...

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