財政学-財源が不足している時の増税と国債発行の効果について-

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    資料紹介

    財源が不足している時、増税をするべきか国債発行をするべきかについて、両者を比較検討し、財政問題について説明しております。

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     2009年の対GDP比による債務残高の国際比較では日本が192.9%で最悪の水準となっており、他国と比べて突出した数字になっている。このように債務残高が突出している主な要因は、財源不足を赤字国債の発行によって賄っているからである。現状、日本の国債発行は安定的に消化しているが、このまま国債の大量発行が続けば、ますます債務残高は累増し、日本の信用度は低下してくる。このような状況になると、何が起こるかというと、国債発行のオファーに対して入札が予定額に達しない札割れとなる可能性がでてくる。また、財源不足を国債発行で賄う政策が続いていれば、現状のゼロ金利政策は変更され、金利上昇によるリスクプレミアムとなることで国債を消化させていくことが考えられる。しかし、金利上昇をすれば、海外から資金の流入が増加し、それに伴い円高が生じて輸出減少となることで景気悪化の恐れがある。
     上述したように、国債の発行を続ければ、ますます債務残高が累増し、また円高による景気悪化のシナリオもあることから、現状の国債発行への依存体質からは脱出するべきである。それでは、どのように財源不足を賄えばよいのかというと、金持ち減税の...

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