自然地理学概論分冊1

閲覧数3,280
ダウンロード数35
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    次の2題の設問すべてについて答えなさい。
    1 関東平野の地形発達史について、次のキーワードを用いて説明しなさい。  (段丘、沖積平野、関東ローム層、縄文海進)
    2 気候区と気候因子との関係について、具体的な地域を挙げて説明しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1関東平野の地形発達史に関する説明
     東京の地形が山の手と下町から成り立っているのと同様に、関東平野は台地と低地から成り立っている。台地はほとんどが段丘地形であり、段丘礫層や関東ローム層などの洪積層であるため、古くから洪積台地と呼ばれている。
    一方、低地は若い沖積層が堆積して作られた平地であり、そこには河川が流れている。関東平野の河川は台地面を至るところで分断し、切り削って谷とした轍を流れている。都内にある谷や沢が地名に付く場所は低地であり、かつて川が流れていた場所である。低地を満たす沖積層は、河川が氾濫した際に堆積した地層であり、現代においてもしばしば氾濫による堆積作用が続行するような土地である。この堆積していった原土を沖積地と呼び、さらにはその地層を沖積層と呼び、これらはごく最近生まれたか、あるいは誕生しつつあるような新しい形成物である。
    今からおよそ5000~6000年前の縄文前期の時代には、今の関東平野のかなり奥まで入江に浸かっていた。当時の海の侵入を縄文海進と呼んでおり、この海進はウルム氷期の終焉がもたらした産物であった。海水位の上昇が当時の関東平野で入江を作り、そしてその後...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。