地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)

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    資料紹介

     1990年代のカンボジアでは毎年1000人を超える地雷犠牲者が出ていた。毎日12人が犠牲者となっていたのである。そしてその8割は立場の弱い農民たちであった。それは、戦後の国際協力の恩恵にあずかれた都市部の住民とそうでない農村部の住民との生活格差が発端となっている。富を手に入れた都市部の商人や外国からの投資家は、土地の所有権が曖昧であったことをいいことに道路や水源に近い有用な土地を買い占めた。その反面、立場の弱い農民たちは条件の悪い土地での工作を余儀なくされ、さらに毎日の生活を地雷の脅威に怯えながら送っている。このことから、地雷はもはや軍事上の問題ではなく、緊急を要する人道的な課題となっている。

    愛・地球博の地球市民村にあるJCBLのパビリオンでは“ちょうちょキャンペーン”を行っていた。このキャンペーンは「ちょうちょの羽ばたきが台風の進路を変える」という物理学の理論から、オタワ条約にまだ入っていない国に対して、条約に入ってもらうようメッセージを書き、そのチョウをそれぞれの国に送るというものである。
     このパビリオン内で説明にあたってくれたボランティアスタッフの説明や、展示物から受けた衝撃を胸に、私もキャンペーンに参加してきたので、それを最後に載せたいと思う。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)
    現代文化学部福祉社会学科
    【JCBLとは】
    去る7月3日、愛知国際博覧会へ出かけ、その中の地球市民村に出展している地雷廃絶日本キャンペーンのパビリオン「みんなでなくそう 対人地雷 館」を訪れた。地雷廃絶日本キャンペーンとは一般に「JCBL(ジェイ・シー・ビー・エル)」と呼ばれ、これは「Japan Campaign to Ban Landmines」の略である。このNGO(非政府組織)は「地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)」が対人地雷全面禁止条約(通称オタワ条約)の成立に向けて活動していた1997年7月、日本国内でばらばらに活動をしていた複数のNGOや個人がおのおのの力を終結していこうと一つにまとまったことで発足した。
    【JCBLの理念】(HPより抜粋)
    JCBLは地雷問題を、人道上、および社会の再建、開発を阻害する環境上の問題と捉え、市民団体の意思と経験・専門的知識を結集し、各国政府および国際社会に対して地雷廃絶のキャンペーンを行い、対人地雷の完全廃止実現のための地雷探知および除去、被災者に対する援助、地雷被害を最小に食い止めるための地雷教育の拡...

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