ワイツゼッカーについて

閲覧数1,354
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1945年5月8日はヨーロッパにとって重要な歴史的意義をもった日になり、ドイツ人はこの日を心に刻む(記念)日としたのである。
    大抵のドイツ人は自国のために戦ってきたが、それが犯罪的な指導者たちの非人道的な目的のためであった。しかし、この5月8日はナチズムの暴力支配体制からの解放の日であり、ドイツ史の誤った流れの終点である。しかし、我々はヒトラーが行ったユダヤ人や戦いに苦しんだすべての民族が命を落とさなければならなかった事実を忘れてはいけない。歴史の中で戦いと暴力に巻き込まれるという罪がない国はほとんどない中でもヒトラーのユダヤ人を世界から抹殺するという行為は前例がない。この罪に手を下したものは少人数であっても、見て見ぬ振りや気づかないようにしたドイツ人は大半である。罪がある、無実であるということではなく、これは個人的な問題である。罪を露見した者も、隠し通した者も自身で自問してほしいのである。
    ただ今日の人口の大半は当時子供だったか、生まれていないためこの罪には問えない。しかし、先人はあなた方に容易ならざる遺産を残したのである。罪の有無は老幼問わず、我々全員が引き継がねばならない。問題は過去を克服することではなく「過去に対する責任」を心に刻み込み、理解するために老幼が助け合うことが重要である。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ワイツゼッカーについて
    ワイツゼッカーの「1985年の5月8日」の演説の要旨
    1945年5月8日はヨーロッパにとって重要な歴史的意義をもった日になり、ドイツ人はこの日を心に刻む(記念)日としたのである。
    大抵のドイツ人は自国のために戦ってきたが、それが犯罪的な指導者たちの非人道的な目的のためであった。しかし、この5月8日はナチズムの暴力支配体制からの解放の日であり、ドイツ史の誤った流れの終点である。しかし、我々はヒトラーが行ったユダヤ人や戦いに苦しんだすべての民族が命を落とさなければならなかった事実を忘れてはいけない。歴史の中で戦いと暴力に巻き込まれるという罪がない国はほとんどない中でもヒトラーのユダヤ人を世界から抹殺するという行為は前例がない。この罪に手を下したものは少人数であっても、見て見ぬ振りや気づかないようにしたドイツ人は大半である。罪がある、無実であるということではなく、これは個人的な問題である。罪を露見した者も、隠し通した者も自身で自問してほしいのである。
    ただ今日の人口の大半は当時子供だったか、生まれていないためこの罪には問えない。しかし、先人はあなた方に容易ならざる遺産...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。