ベトナム、キン族の葬儀儀礼

閲覧数3,109
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    研究地域名:ベトナム全土
    民族名:キン族(京族)全ベトナム国民の90%
    キン(京)族とは都に住む人という意味で中国からは独立した文明都市に住む民族という意味から発している。その後,北部のソンホンデルタを中心に稲作を行い,周辺の民族を取り込みながら現在のベトナムを形成する多数民族となる。時にベト(越)族とも呼ばれ狭い意味でのベトナム人を意味することもある。

    死から葬儀までの順序
    死→葬列→埋葬→喪、忌日→改葬

    キン族の死生観
    ・アニミズム的信仰、仏教の教え、また儒教哲学の解釈などが入り混じっている。
    <死者と死者の子孫との関係>
     死者の霊がどれくらい安らいでいるかは、死者の子孫が死者の霊を祀る程度、また死者が生前に孝養を尽くした程度に大いに関る。
    <生は寄、死は帰>
     死=塵界である短い生の後に帰ること。決定的ではなく単なる変化。
    <三魂七魄、三魂九魄>
    三魂七魄→男性、三魂九魄→女性
    魂→ 人間には魂が三つあり、それぞれ肉体とは独立したものであり、肉体に入って人間の生・心理を作り出す。
    魄(ヴィア)→男性には七つ、女性には九つのヴィアがあり、ヴィアは肉体に付属して存在し、人間の精神的力を作る。
    人間が死ぬと魂は昇天して天に還り、魄(ヴィア)は再び元の棲家たる地上に還元する。
    葬列
    ・埋葬の日の前日あるいは当日の早朝、棺を回すことが行われる。
    →元来は棺を祖廟に迎え、祖先に死を報告するため。
    ・葬列の当日、五、六旗の旗が列の先頭を行き、旗持ちは白い鉢巻をする。楽士や泣き女などがつく場合もある。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    東南アジア文化研究 前期レポート
    研究地域名:ベトナム全土
    民族名:キン族(京族)全ベトナム国民の90%
    キン(京)族とは都に住む人という意味で中国からは独立した文明都市に住む民族という意味から発している。その後,北部のソンホンデルタを中心に稲作を行い,周辺の民族を取り込みながら現在のベトナムを形成する多数民族となる。時にベト(越)族とも呼ばれ狭い意味でのベトナム人を意味することもある。
    死から葬儀までの順序
    死→葬列→埋葬→喪、忌日→改葬
    キン族の死生観
    ・アニミズム的信仰、仏教の教え、また儒教哲学の解釈などが入り混じっている。
    <死者と死者の子孫との関係>
     死者の霊がどれくらい安らいでいるかは、死者の子孫が死者の霊を祀る程度、また死者が生前に孝養を尽くした程度に大いに関る。
    <生は寄、死は帰>
     死=塵界である短い生の後に帰ること。決定的ではなく単なる変化。
    <三魂七魄、三魂九魄>
    三魂七魄→男性、三魂九魄→女性
    魂→ 人間には魂が三つあり、それぞれ肉体とは独立したものであり、肉体に入って人間の生・心理を作り出す。
    魄(ヴィア)→男性には七つ、女性には九つのヴィアがあり、ヴィアは...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。