コーポレート・ガバナンスと連結財務諸表.

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    資料紹介

    1. はじめに
     今日、わが国においてコーポレート・ガバナンス(corporate governance) に関しての議論が、学会、実務界、マスコミにおいて流行であるかのごとく取り上げられている。また、種々な法改正においても、その趣旨がCGの名のもとに説明される等、あらゆる場面で使用されている。しかし、それぞれの場において用いられているCGと言う用語については、一般的に「企業統治」と訳され便利に用いられてはいるものの、その具体的な意味内容については、経済同友会が「企業の継続的な成長・発展を目指して、より効率的で優れた経営が行なわれるよう、経営方針について意思決定するとともに、経営者の業務執行を適切に監査・評価し、動機付けを行っていく仕組み」 であるとの定義付けを行っている。しかし、それ以外にも実に様々な定義付けがなされている。この事は、取りも直さずCGの解釈に関して共通の理解が得られることのないまま、議論が展開されている状況を意味するものに他ならない。
     しかしながら、わが国のCG問題に関する議論が20世紀末、特に1990年代のバブル崩壊以降、本格的に始まったことを考えると解釈・定義が異なるのは致し方ない。ましてや、CGの議論を展開するに当たり、その根源を株式会社制度における所有と経営の分離現象、つまり1929年のStandard Oil(New Jersey)におけるRockefeller Jr.と専門経営者であったStewart大佐との抗争にまで遡って捉えるべきであるとの考え方や、現在における経営者と株主の関係(機関投資家を含む、「ストック・ホルダー」を指す)の中で捉えるべきであるとの考え方、更には、企業内部(経営組織)の統制がとれている状況下における企業外部(株主・機関投資家・その他企業を取り巻く社会全体,いわゆる「ステーク・ホルダー」を指す)からの統制として捉えるべきできあるとの考え方等、その考えが千差万別であるのだから、定義付けを行なう上での解釈が異なるのは当然である。

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    コーボレート・ガバナンスと連結財務諸表
    1. はじめに
     今日、わが国においてコーポレート・ガバナンス(corporate governance) に関しての議論が、学会、実務界、マスコミにおいて流行であるかのごとく取り上げられている。また、種々な法改正においても、その趣旨がCGの名のもとに説明される等、あらゆる場面で使用されている。しかし、それぞれの場において用いられているCGと言う用語については、一般的に「企業統治」と訳され便利に用いられてはいるものの、その具体的な意味内容については、経済同友会が「企業の継続的な成長・発展を目指して、より効率的で優れた経営が行なわれるよう、経営方針について意思決定するとともに、経営者の業務執行を適切に監査・評価し、動機付けを行っていく仕組み」 であるとの定義付けを行っている。しかし、それ以外にも実に様々な定義付けがなされている。この事は、取りも直さずCGの解釈に関して共通の理解が得られることのないまま、議論が展開されている状況を意味するものに他ならない。
     しかしながら、わが国のCG問題に関する議論が20世紀末、特に1990年代のバブル崩壊以降、本...

    コメント2件

    aa777aa 購入
    微妙です
    2006/09/24 0:34 (17年6ヶ月前)

    tiger1112 購入
    一般的でした
    2007/06/17 18:42 (16年9ヶ月前)

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