1慈善組織協会とセツルメント運動についてレポート

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    19世紀半ばから主として宗教的な実践として私的慈善活動がイギリスでは盛んに行われたが、19世紀後半にはかえって依存的な人々を生み出すといった問題が批判を浴びることになり、活動は行き詰まりを見せていた。さらに19世紀末の産業革命後の、貧富の差の拡大や、病気と貧困、都市での貧困地区の発生や犯罪の増加など資本主義体制の矛盾として大量の社会問題が発生し、貧困問題は公的な救貧事業でも対応できないほどに深刻化していていた。そこでは公的救貧事業とともに、貧困者に対する民間救済活動が個人的な慈善心のみで行われていたため、濫給、漏給が多く発生していた。このような状況を改善するため、1869年に地域単位で組織化できるよう民間社会福祉活動として、慈善組織協会がロンドンで設立されるに至った。
    慈善組織協会とは、慈善的救済援助には不可欠の要素として個別の訪問活動を位置づけていた。個別訪問員(友愛訪問員)は、教師として訪問するのではなく、友人として対等な関係を築くことを重視し、訪問することとしていた。また、友愛訪問員の条件として貧困者の状態改善への関心、職業、賃金水準などの生活条件の具体的知識を持ち、適切な援助の...

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