新司法試験論文解説平成18年刑事第1第2問

閲覧数1,477
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    平成18年 刑事第1問
    1.甲の罪責
    (1)丁に対する罪責
    ☆傷害罪
    【客観的構成要件】
    バットを思い切り振り回し左腕に当てる→加療約2週間を要する打撲の傷害
    ⇒人の身体に対する有形力の行使→人の身体の生理機能に傷害を負わせる
    【主観的構成要件】
    肩附近を目掛けてバットを思い切り振り下ろす認識
    ⇒有形力の行使について認識あり
    ⇒暴行罪の故意あり
    【よって】
    傷害罪の構成要件該当性あり
    ☆正当防衛
    【問題提起】
    丁に羽交い絞めにされて顔面をこぶしで1回殴られたためにされた→違法性阻却されるか?
    ア)急迫性
    「私が降りていけば、丙らとけんかになるに違いないと思っていた」→急迫性欠けるのでは?
    (規範)侵害が急迫か否かは客観的に判断すべき。行為者の主観は影響しない
    (あてはめ)現に羽交い絞めされ顔面を殴られるという暴行を受けている→客観的に身体の安全が脅
    ⇒急迫性あり
    イ)不正の侵害
    丙と丁が共同して暴行を加えている
    ⇒不正の侵害あり
    ウ)防衛のため
    「丙に加勢した丁に対し腹が立って」→防衛の意思があるのか?
    (規範)攻撃意思があったとしても、積極的な加害意図をもって相手に攻撃を加え...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。