刑法問題

閲覧数1,349
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    Ⅳ ~強盗殺人罪~
    問題
    Xは、Aを殺害して金品を奪取しようと企て、Aを殺害して所持金を奪った。
    問題点
    刑法240条後段は殺人の故意がある場合を含むか。
    ① 結果的加重犯説
    ・・・240条の未遂は、強盗自体が未遂に終わった場合とする見解。
    ② 故意犯包含説
     ・・・240条の未遂は、殺意をもってした強盗殺人罪において、殺人が未遂に終わった場合に限って認められるとする見解
    解答
    1 Xは強盗目的でAを殺害している。
      殺人は、強盗罪(刑法236条)の実行行為である人の反抗を抑圧するに足りる暴行の極限状態と評価できる。
      そこで、Xの行為は、殺人を手段にAの有している生前の占有を侵害するものであるから、強盗罪の実行の着手が認められる。
    2 では、Xは刑法240条後段で処断されるのか。
      XがAを殺害する故意を有していることから、240条後段が殺人の故意ある場合をも含むかが問題点となる。
      この点、240条後段は結果的加重犯の規定型式であるとして、240条は故意ある場合を含まないとの考えもある。そして、この見解は、故意ある場合につき①強盗致死罪(刑240条後段)と殺人罪(刑199条...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。