イタールの矯正教育は正しかったのか

閲覧数2,454
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    教育哲学の授業で作成した、野性児の矯正教育に関してのレポートです。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    イタールの矯正教育は正しかったのか

    はじめに

     人の発達に影響を及ぼすものには遺伝的要因だけではなく、環境によってなる要素が多分にあるとされている。特に、幼少期における環境はその後の発達にも大きく影響を与えるため、とりわけ重要だとされている。世界にはそうした社会、人と切り離された子供の例がいくつかある。インドの狼に育てられたとされているアマラとカマラ、ドイツで幽閉されて育ったとされるカスパー・ハウザー、フランスのアヴェロンで野生児として発見されたヴィクトール。彼らは皆、言語、行動、身体などになんらかの発達の遅れが生じている。最近では昨年発覚した、オーストリアで、父親が24年間にわたって娘を地下室に監禁、7人の子を産ませていた事件での子どもたちの発達の遅れが話題に上がった。

    彼らのように、幼少期に社会、人と接することなく育った子どもは、その後の教育でいわゆる「普通児」と呼ばれるほどに矯正された例は聞いたことがない。本レポートでは上記の例の中でも最も有名で、古いものである、フランスのアヴェロンの野生児「ヴィクトール」に焦点を当て、その矯正教育について考えていきたい。
    発見当初のアヴェ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。