奈良時代の仏教の特色

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    奈良時代の仏教の特色

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     ●課題4 奈良時代の仏教の特色について述べなさい。
    まず初めに、奈良時代の仏教の特色として最も顕著なものが、国家と仏教が密接なかかわりをもったことである。飛鳥時代の聖徳太子が仏教思想を政治に取り入れて以降、仏教と国家は一定の関係性の中にあったが、それが及ぶ範囲はあくまで天皇周辺の豪族や官僚といった諸役人などに限られ、国民の間での仏教の影響力は限定的であった。そんな中で、(聖武天皇)は、仏教を政治の中心に据えることで、国内の政治的安定を図ろうとする「鎮護国家化」へ向けた動きを推し進めたのである。
     そもそもの端緒としては、(天武天皇)の治世において、仏教の経典を流布し、仏教の振興に努めたいくつかの先例が挙げられる。その裏には、仏教という新文化によって、旧来の氏族社会の障害を除去しようという意図があったと考えられる。それが、聖武天皇の時代に至り、より積極的に推し進められるようになり、(天平十三年)の国分寺、国分尼寺の建立の詔が出されるに至ったのである。 国分寺、国分尼寺はその後時間をかけて整備され、奈良時代の末期には全国に完備されたという。その設置の目的は、地方における仏教の精神的柱とな...

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