日本の祭り研究【女性の祭りへの関わり方】日本文化

閲覧数2,601
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員2,200円 | 非会員2,640円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    女性の祭りへの関わり方
    はじめに
     祭りの社会構成(それはその地域の社会構成ともいえるわけだが・・・)のひとつのくくり方として、「女性」という属性がある。これは、一般的に、地域という広い集団から社会における集団の最小単位である家の中にも存在する属性だが、祭りにおいてこの区分は注目すべきものであると考える。
    性別役割分業は人類が誕生した頃からあったであろうが、明治時代の家制度により、「男尊女卑」思想が中心となり、その優劣が決定的な認識となった。祭りに女人禁制が取り入れられたのは,男尊女卑が広く浸透した江戸時代以降のことと言われているが、現在でも大相撲の土俵や酒蔵、一部の山など女人禁制を敷く場所は多く存在する。私たちが調査したくらやみ祭りにおいても、『大国魂神社の中雀門の中に女は入れない』、『お旅所の中は女は入れない』という暗黙のしきたりが存在することがわかった。これは祭りの中の小単位においても同様で、私たちが集中的に調査した八幡宿には、女の子は白丁着ることが出来ないというしきたりが残っている。これは中雀門内に女性は入ってはならないというものから派生しているということも考えられるが、他の町...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。