中国における 環境問題の認識

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    中国における
    環境問題の認識
    1.持続的経済成長の制約要因として環境問題が浮上
    2.急速な工業化に対して汚染対策・環境配慮の立ち遅れ
    3.急激な都市化に伴う生活汚染の進行と対策の遅れ
    4.自動車の普及による大気汚染の進行と対策の遅れ
    5.発展優先、環境軽視の傾向から脱却できていない
    6.環境保護と生態系再生保護へ向けた強力な取組開始
    中国の環境問題の現状
    1.環境保護の全体状況
    (中国・国家環境保護総局の資料より)
    中国における都市化の進展
    都 市 数:2004 年にて661都市。都市面積は全国土のわずか6%を占める
    都 市 人 口:2004 年にて5.24億人,全人口の41.7%
    都市人口比率:1993 年:28%、2004 年41.7%11年で13.7%の増加
    都市は人類社会の政治・経済・文化・科学と教育の中心であり、経済活動と人口密度が
    高く、巨大な資源と環境の圧力に直面している。
    2004年における都市の比率
    6%
    41.7%
    64%
    86%86%
    65.5%
    86%
    64%
    6%
    41.7%
    65.5%
    中国の都市の発展と環境問題
    都市GDP成長率
    •都市人口の急激な膨張、

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    資料の原本内容

    中国における
    環境問題の認識
    1.持続的経済成長の制約要因として環境問題が浮上
    2.急速な工業化に対して汚染対策・環境配慮の立ち遅れ
    3.急激な都市化に伴う生活汚染の進行と対策の遅れ
    4.自動車の普及による大気汚染の進行と対策の遅れ
    5.発展優先、環境軽視の傾向から脱却できていない
    6.環境保護と生態系再生保護へ向けた強力な取組開始

    中国の環境問題の現状

    1.環境保護の全体状況
    (中国・国家環境保護総局の資料より)

    中国における都市化の進展


    市 数: 2004年にて661都市。都市面積は全国土のわずか6%を占める
    都 市 人 口: 2004年にて5.24億人,全人口の41.7%
    都市人口比率:1993年:28%、2004年41.7%11年で13.7%の増加
    都市は人類社会の政治・経済・文化・科学と教育の中心であり、経済活動と人口密度が
    高く、巨大な資源と環境の圧力に直面している。

    2004年における都市の比率
    86%
    86%
    86%

    64%
    64%

    41.7%
    41.7%

    6%
    6%

    65.5%

    中国の都市の発展と環境問題

    都市GDP成長率

    •都市人口の急激な膨張、
    •資源の大量消費、
    •一部の都市における自然生態系の破壊
    •都市の地表が構築物で覆われている
    •中国の都市経済の急速な発展、
    •道路がアスファルトなどで覆われている

    •各種環境問題の発生要因
    •都市住民の生活に影響
    •中国の健全な発展を制約

    都市環境保護の発展経過
    工業点源管理段階
    工業点源管理段階
    (1973〜1978)
    (1973〜1978)

    都市の大気汚染抑制対策
    都市の大気汚染抑制対策
    工業の廃棄物の総合利用
    工業の廃棄物の総合利用
    主要汚染物質の浄化処理
    主要汚染物質の浄化処理

    汚染総合防止段階
    汚染総合防止段階
    (1979〜1983)
    (1979〜1983)

    主要都市において、汚染防止対策が始まる
    主要都市において、汚染防止対策が始まる
    一部の都市では、対策の効果が出てきた
    一部の都市では、対策の効果が出てきた

    環境総合対策段階
    環境総合対策段階
    (1984〜1999)
    (1984〜1999)

    環境定量評価による考課制度を始める
    環境定量評価による考課制度を始める
    工業汚染と都市基礎建設の有機意的結合
    工業汚染と都市基礎建設の有機意的結合
    産業構造の調整転換による汚染治理
    産業構造の調整転換による汚染治理

    生態建設と
    生態建設と
    環境全面改善段階
    環境全面改善段階

    都市環境管理の深化
    都市環境管理の深化
    生態建設と環境品質の全面的改善の新段階へ
    生態建設と環境品質の全面的改善の新段階へ
    国家環境模範都市の創建と持続可能な発展能力向上
    国家環境模範都市の創建と持続可能な発展能力向上

    (2000〜
    (2000〜

    ))

    30年の努力を経て、中国の都市環境は大きな成果が生まれた
    30年の努力を経て、中国の都市環境は大きな成果が生まれた
    人口が増加し経済が発展している状況下で、汚染の増加を止め
    人口が増加し経済が発展している状況下で、汚染の増加を止め
    都市の基礎施設が整い、生態系は良性循環に向かった
    都市の基礎施設が整い、生態系は良性循環に向かった

    都市環境管理の主要政策
    環境保護
    環境保護
    目標責任制
    目標責任制

    責任書の形式で、下記の契約をする
    責任書の形式で、下記の契約をする
    契約事項:省長、市長、県長の在任期間
    契約事項:省長、市長、県長の在任期間
    内の環境目標と任務
    内の環境目標と任務

    都市環境総合対策
    都市環境総合対策
    定量評価
    定量評価

    定量評価対象:地方政府500都市
    定量評価対象:地方政府500都市

    評価
    価 結
    結 果:新聞、雑誌、年鑑などの
    果:新聞、雑誌、年鑑などの
    媒体により、社会に2002年から公表公布
    媒体により、社会に2002年から公表公布

    環境保護
    環境保護
    模範都市の創建
    模範都市の創建

    1997年、環境保護模範都市創建を開始
    1997年、環境保護模範都市創建を開始
    05年6月現在、模範都市称号獲得:47都市
    05年6月現在、模範都市称号獲得:47都市
    100都市以上が申請中
    100都市以上が申請中

    都市空気品質
    都市空気品質
    報告制度
    報告制度

    都市環境管理の深化
    都市環境管理の深化
    生態建設と環境品質の全面的改善
    生態建設と環境品質の全面的改善
    模範都市創建と持続可能な発展能力向上
    模範都市創建と持続可能な発展能力向上

    環境管理と総合対策報告書

    中国の環境問題の現状

    2.都市の大気汚染防止
    (中国・国家環境保護総局の資料より)

    中国内342都市の空気測定結果

    空気品質二級:人体および動植物に影響を及ぼさない住宅地区の達成すべき目標
    TSP(総浮遊顆粒物質)=0.2mg/㎥、MP10 :0.1mg/㎥、SO2 :0.06mg/㎥

    空気品質三級:急性慢性中毒を生じない水準
    TSP(総浮遊顆粒物質)=0.5mg/㎥、MP10 :0.15mg/㎥、SO2 :0.1mg/㎥

    現在の中国の都市の60%以上が居住地区としての空気品質基準より悪い

    113の環境保護重点都市の
    空気品質

    SO2と煙塵の排出量推移

    空気汚染状況の都市比率推移

    47重点都市の空気品質の序列

    47重点都市の空気品質の変化

    酸性雨強度の地域区分

    中国の環境問題の現状

    3.都市の水汚染防止
    (中国・国家環境保護総局の資料より)

    中国全土の欠水都市比率

    全都市の内、厳重に水が不足している都市は17%に達する

    2004年飲料水の水質達成状況

    100% :水質基準を100%達成している
    80−99.9%:水質基準達成率80%以上で、水質優良と認められる。
    中国の70.2%の都市の飲料水の水質優良はといえるが、水質基準達成率
    60%以下の都市がまだ23.4%ある

    飲料水の水質基準達成率推移

    中国主要水系の水質比率
    1998年

    45

    2001年

    40

    2002年
    35

    2003年

    30



    (%)

    25
    20
    15
    10
    5
    0

    Ⅰ類

    Ⅱ類

    Ⅲ類

    Ⅳ類

    Ⅴ類

    Ⅴ類以下

    Ⅰ類:水源水に適す
    Ⅱ類:集中式生活飲用
    水水源地保護区
    魚類保護区
    Ⅲ類:同上
    Ⅳ類:工業用水
    Ⅴ類:農業用水

    2004年の地下水の水質変化
    96

    100

    都市数187

    90
    80
    70
    52

    60
    50

    39

    40
    30
    20
    10
    0

    汚染軽減

    汚染加重

    変化なし

    汚水排水量と処理量

    都市汚水処理水準の推移

    生活排水と工業廃水の推移

    •1993−2004年生活汚水排水量増加:年率7.7%
    •1999年に、工業廃水排出量を生活排水が上回った

    生活汚水COD排出量の推移

    COD:化学的酸素要求量

    水中に含まれる有機物の量

    工業廃水の排水基準達成率

    地面水水質基準達成率推移

    中国の環境問題の現状

    4.騒音、固体廃棄物汚染防止
    (中国・国家環境保護総局の資料より)

    交通騒音と市区環境騒音

    •328都市
    •2004年
    •重度汚染:70dB以上

    352都市環境騒音の汚染度比例

    352都市交通騒音の汚染度比例

    交通騒音の改善状況推移

    市区環境騒音の改善状況

    都市ゴミ排出量の10年間推移

    都市人口の増加と、一人当たりの消費水準の向上により、
    都市ゴミの量は毎年増え、 2003年は1993年比で71.2%増加した

    都市ゴミの無害化処理率推移

    ゴミなどの固体廃棄物の無害化処理技術水準が低く、ゴミなどの固体廃棄物が
    引き起こす汚染問題が広く存在する

    都市環境総合対策
    定量評価の推進情況

    環境定量評価制度の経過
    定量評価制度
    の位置づけ

    •中国における環境管理の主要な手段
    •中国における環境保護活動に無くてはならない
    存在となっている

    定量評価
    の意義

    •定性的管理から定量的管理へと転換
    •経験的取組から科学的取組への重要な転換

    1985年

    •国務院が第一回環境保護会議を開催
    •都市環境総合対策の推進を明確にした

    1988年

    •国務院が「環境定量評価制度」の展開を決定
    •環境総合対策は政府の重要な職責、市長の責任


    過 1990年
    2004年

    「環境定量評価制度」の実施方式と体制を決定
    環境保護総局「環境定量評価制度」運営規定を
    策定。500都市の評価結果を上部へ報告。

    環境評価113重点都市の分布

    環境評価の定量評価指標体系
    項目

    環境品質

    汚染制御

    指標の名称









    10
    11
    12

    環境建設

    環境管理

    13
    14
    15
    16
    17
    18
    19
    20

    吸引性顆粒物濃度の年間平均値
    SO2濃度の年間平均値
    NO2濃度の年間平均値

    集中式炊飯用水水源地水質達成率
    都市水域区水質達成率
    区域環境騒音平均値
    交通幹線騒音平均値
    煙塵制御区カバー率およびクリーンエネルギー使用率
    自動車排気ガス標準達成率
    工業固体廃棄物処置利用率
    危険廃棄物集中処置率
    工業廃水排水基準達成率
    工業煙塵排出基準達成率
    工業排出基準達成率
    工業SO2ガス排出基準達成率
    工業粉塵排出基準達成率
    都市生活汚水集中処理および回収率
    生活ゴミ無害化処理率
    緑化カバー率
    生態建設
    自然保護区カバー率
    環境保護投資指数
    汚染防止施設および汚染物排出自動監視率
    環境保護機構建設

    47重点都市の環境投資指数推移

    47重点都市の汚水処...

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