宗教国としてのアメリカ

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    資料紹介

    <序論>
     世界のどこかで衝突があると、軍隊を出動させ「世界の警察官」としてふるまい、世界に自分たちの価値観を押しつけるようとするアメリカの姿勢が顕著に表れたのが、英米による、国連決議のないイラク攻撃であると私は考える。そこで、このようなアメリカの姿勢について、普段私たち日本人が見過ごしている「宗教国としてのアメリカ」という視点と、9.11のテロとイラク攻撃に対するアメリカの対応から考えてみたい。

    <本論>
     アメリカは9.11のテロとイラク攻撃のつながりについて、イラクのフセイン政権は、テロ組織であるアルカイダと関係があり、フセインが持っているとされる大量破壊兵器や生物化学兵器がテロ組織にわたる可能性があるからだとしている。しかし、実際はフセインの反民主主義的独裁体制そのものが、「世界の警察官」であるアメリカにとって一番の理由だったとする説もある。(参考文献1)そしてその説を裏付けるように、いまだにイラクからは大量破壊兵器や生物化学兵器などは見つかっていない。
     では、なぜアメリカは「世界の警察官」として振舞おうとするのであろうか。その理由としてアメリカの宗教観が挙げられる。2000年12月に行われたギャラップの世論調査(参考文献2)では、アメリカ人の70%が悪魔の存在を信じ、成人人口の68%が教会に行き、日曜日に礼拝に行く人は42%、9.11のテロ以降は47%に増え、アメリカ人の86%が宗教は重要だとしているという結果が出ている。ちなみに、同機関のヨーロッパ諸国での調査の結果では、日曜日に礼拝に行く人は10パーセント前後であった。では、国民の86%が重要だとしているアメリカ人の宗教観とは、いったいどのようなものなのだろうか。

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    <序論>
    世界のどこかで衝突があると、軍隊を出動させ「世界の警察官」としてふるまい、世界に自分たちの価値観を押しつけるようとするアメリカの姿勢が顕著に表れたのが、英米による、国連決議のないイラク攻撃であると私は考える。そこで、このようなアメリカの姿勢について、普段私たち日本人が見過ごしている「宗教国としてのアメリカ」という視点と、9.11のテロとイラク攻撃に対するアメリカの対応から考えてみたい。
    <本論>
    アメリカは9.11のテロとイラク攻撃のつながりについて、イラクのフセイン政権は、テロ組織であるアルカイダと関係があり、フセインが持っているとされる大量破壊兵器や生物化学兵器がテロ組織にわたる可能性があるからだとしている。しかし、実際はフセインの反民主主義的独裁体制そのものが、「世界の警察官」であるアメリカにとって一番の理由だったとする説もある。(参考文献1)そしてその説を裏付けるように、いまだにイラクからは大量破壊兵器や生物化学兵器などは見つかっていない。
    では、なぜアメリカは「世界の警察官」として振舞おうとするのであろうか。その理由としてアメリカの宗教観が挙げられる。2000年12...

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