人文地理分冊2

閲覧数1,616
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員2,200円 | 非会員2,640円

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     エベネゼル・ハワードは1902年、明日の田園都市を提案した。この目的は。大都市化するイギリスのロンドンに種々の溢路を生じたことからその周辺に農業的要素を含めた都市、すなわち田園的生活と都市の利便を兼ね備えた新都市を創造することにあった。田園都市は母都市の周辺に隣接(30km程度離れた位置)し、適度な人口(35000人)程度を居住させることによって都市的機能や都市的生活をもつように計画されるもので、大都市化を否定している。また、自治行政を持った都市グループとして計画され、職住近接のため、適当規模の工業の存在も認められるといういう社会上、経済上の配慮もなされている。都市内は、公園、広場などの空間を設け、土地は極力公有とするなど徹底した計買うがされる。また、母都市と田園都市間は鉄道で、田園都市間は高速道路で結ぶことにしている。最初はロンドンの北26kmの位置に田園都市レッチワーズが、続いてウエルラインが建設された。また、当時の新興国であるアメリカ、カナダ、オーストラリアでこの方式が模倣された。したがって、ハワードの提唱する田園都市は成功を修めたと評価できる。
    テーラーは1915年、ハワード...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。