タイ王国

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    1960年頃のタイは、クーデターで全権を掌握したサリット・タラナットによる政策で、農業開発・地方開発・交通開発・教育開発が行われていた時期で、サリット政権と呼ばれていた時期である。また、1970年初頭からオーストラリアからの移民を受け入れたり、第二次世界大戦後のアメリカの支援などがあり、西欧からの文化が入り始めた時期でもあった。人々は西欧の思想や文化に影響され、近代化の歩みが見られ始めていた頃である。当時権力を掌握した指導者たちは、従来の経済路線を放棄し、外国人資本に門戸を開き、工業化に重点をおいた経済政策を前面に打ち出した。『開発独裁』が始まったのである。ここでは、経済という面から、都市部ではなく地方の農村部での変化について考えていきたい。
     それまでのタイの生産は農耕が中心で、売るためのものではなく、むしろ家族を養うという目的のためのものであった。その方法も原則として、自然に依存するというものであった。水は雨水や河川の水を使用していたために、雨に恵まれなかった年は収穫に恵まれず、飢えに悩まされるといった厳しい生活を強いられたりもしていた。自然依存は米だけではなく、その他の食べ物につ...

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