弱いものを守らない!?

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    弱いものを守らない!?
    提供機関 : JOLJOL'S PAGE
    提供機関 URL : http://www.aa.alpha-net.ne.jp/joljol/fukushi/mamoranai.html
    みなさん、福祉というとどんなイメージを思い浮かべますか?
    おそらく「弱い人、恵まれない人を助けてアゲル」というようなイメージなんじゃないでしょーか?
    ところが福祉先進国といわれるスウェーデンでは「弱いものを守る」という発想はないらしいのです、実は。
    「弱いものを守らないで福祉と言えるのか!」と思う人もいるでしょう。それはある意味正解です。スウェーデンには日本でいうような福祉はないのです。じゃ、何があるのでしょう?あちらでは「福祉」という言葉はなくて「生活保障」というそうなのです。
    上述のように福祉というのは「弱いものを守ってアゲル」という発想なワケです。つまり貧しい人や体の不自由な人、お年寄りなど社会的弱者に対して社会的強者がお恵みを与えてあげるものなのです。
    「おいおい何を言っているんだセニョール!私はそんな傲慢な気持ちではなく、純粋に彼らのためを思っているんだよ」と不快に思う方もおいでかと思いますが、ひらにご容赦願いたい。ここで問題にするのは個々人の内面的なことではなく、あくまで制度的な問題です。冷静に読み進んでいただければ、納得を得られる自信はあるのでしばしのお付き合いを。
    大切なのは「弱いものを守ってアゲル」ことではなく「弱いものをつくらない」社会を作りあげることなのです。
    例えば高齢化社会の問題。
    「これからの高齢化社会、福祉問題が非常に重要である」
    これってほとんど今の日本では常識だと思われてますよね?でもこれを福祉問題としてとらえると「高齢化社会の福祉には金がかかる。だから増税と福祉レベルの引き下げが必要である」という以外の結論は決してでてこないんです。
    日本の基本的な福祉行政の手段としては、極力自助努力を求めます。年老いて少し体が不自由になったからといって行政の助けは期待できません。基本的には家族介護が多いと思われます。家族介護はプロフェッショナルではないし、介護にかかりきりというワケにもいかないので「寝かせきり」にすることが多くなります。お年寄りを「寝かせきり」にしておけば、動く部分も動かなくなってしまいます。結果、「寝かせきり老人」は「寝たきり老人」となり、介護の対象から医療の対象になってしまうのです。
    対して、スウェーデンの生活保障行政では、自助努力ではなく自立を求めます。体が不自由になってきた段階でヘルパーがつき、必要な手助けを行いながら自立した生活の補助を行います。「寝かせきり」にしない、つまり高齢者を「社会的弱者」にせず「自立した個人」として扱うのです。
    さてここで問題です!
    「寝たきり老人」延命のための最先端医療と、高齢者を「寝かせきり」にしない簡単な介護。どちらの方がお金がかかるでしょうか???
    「福祉は金がかかるから、増税と福祉レベルの引き下げが必要である」これは一面真理であり、避けられないことのような気がします。しかし福祉というものに対する根本的な見方を変えれば問題解決の糸口が見えてくるのです。そしてそれを実践している国があるのだから、それを学んでみるのは決してムダなことではないと私は思います。
    どうです?少しお勉強してみたくなってきましたか?
    分からなかったことが分かるようになることは人間にとって喜びですよね?人間って本能的に知的好奇心を持っていますからね!
    せっかく勉強するなら、楽しんでいきましょう!
    情報提供先 -> http://www.aa.alpha-net.ne.jp/joljol/fukushi/mamoranai.html

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