磁界調相結合

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    資料の原本内容

    磁界調相結合
    磁界調相結合(じかいちょうそうけつごう、英: Magnetic phase synchronous
    coupling)、もしくは共振誘導結合(きょうしんゆうどうけつごう、英: Resonant inductive
    coupling)とは、疎結合になっている二つのコイル(一次コイルと二次コイル)の二次側が共振す
    るとき、二つのコイルの間に強い結合が生じる現象をいう。

    磁界調相結合における最も基本的な構成は、一つの駆動コイルを一次側に、一つの共振回路を二次
    側に設置するものである。この場合、二次側の共振状態を一次側から観測すると、対になった二つ
    の共振が観測される。このうち片方は反共振(英語版)周波数(並列共振周波数、右図のピーク
    1)と呼ばれ、もう片方は共振周波数(直列共振周波数、右図の谷
    1′)と呼ばれる。二次側の反共振周波数(並列共振周波数)は二次コイルの自己インダクタンスと
    共振コンデンサとの共振であり、共振周波数(直列共振周波数)は二次コイルの短絡インダクタン
    スと共振コンデンサとの共振である。一次コイルが二次側の共振周波数(直列共振周波数)で駆動
    されるとき、一次コイルに流れる電流によって生じる磁界の位相と二次コイルに流れる電流によっ
    て生じる磁界の位相が揃うことにより、磁界位相が同期する。その結果、主磁束(相互磁束)の増
    加により二次コイルに最大電圧が発生し、熱発生は抑制され、効率が向上する。磁界調相結合はテ
    スラコイルやCCFLインバータ回路のなどの共振変圧器に応用され、ワイヤレス電力伝送における磁
    界共振の本質的な原理でもある。

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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