吉増剛造

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    吉増剛造
    これまで詩に対する興味などほぼ全くといってよいほど無かったし、当然詩人と名乗る(呼ばれる)人たちに対しても同じであった。詩や詩人と聞いただけで胡散臭く聞こえるためだ。というのも、これまで読んだことのある詩といえば小学生や中学生のころに教科書で読んだものや、雑誌などで掲載されていたものを流し読みしたものくらいなのであるが、何せ理解できない。理解できないというのは、そこにある文章、または単語としての意味は当然理解できるのだが、それが優れている意味が全くわからないのだ。音楽にしろ映画にしろ小説にしろ、優れていると言われているものの優れていると言われる理由は何となく理解できるのだが、詩はこれがうまくいかない。勿論詩の文脈に対して無知なせいも多分にあるのだろうが、それにしても詩を鑑賞するということは結局詩を読む(これがどの程度の「読む」なのかはわからないが)ことであり、その行為を行うことによってある程度の優れていると言われている所以のようなものが伝わってきた経験がない。詩に対する評論や読み方について書かれた文章も何度か読んだことがあるが、それさえもよく理解できなかった。どの単語、文が何...

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