実験 鏡映描写による両側性転移の検討

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    資料紹介

    S評価。両側性転移の現れ方について、仮説を立て、筋道立てて理解をしていることがわかる。先行研究の引用も的確である。また、実験での課題についてや、日常生活における役割についても良く書けている、と評価を頂いています。

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    鏡映描写による両側性転移の検討
    問題
    学習は、心理学の中の代表的な研究領域である。一口に学習といっても、条件付け、言語また
    は記憶学習、社会的学習等があるが、本実験では、知覚運動学習をテーマとする。知覚運動学習
    とは普通、手と視覚の協応を必要とするような運動技能(motor skill)が、練習に伴って上達す
    る過程を指しており、練習により箸を使うことやピアノを演奏すること、自転車に乗ることや泳
    ぎ、そしてキャッチボールなどが上手になる(手と視覚の協応関係の成立)のもその一例である。
    そのため、技能の学習とも呼ばれる(波多野・依田・重松,1970)。
    知覚運動学習の課題としては、鏡映描写課題、標的追従課題などがあるが、本実験では鏡映描
    写課題を用いて、学習あるいは訓練の転移の現象について考察する。転移とは、先行する学習A
    が、後続する学習Bに何らかの影響を及ぼすことを指し、その何らかの影響が促進的な場合を正
    の転移、妨害的な場合を負の転移という(心理学実験指導研究会,1985)。
    本実験では、転移現象の一例として両側性転移を扱う。両側性転移とは、身体の一方の側の効
    果器(例えば...

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