読書感想文ドストエフスキー『罪と罰』

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    読書感想文

    ドストエフスキー『罪と罰』を読んで

    1.作者について

    フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(1821-1881)は、「モスクワのマリア貧民病院の医師ミハイルの次男」として生まれる。母は「商家の出で、気立てのやさしい、信仰心の篤い女だったが、父は気難しい癇癪持ち」であった(『罪と罰』<下>・486頁)。1846年、『貧しき人々』によって華々しく文壇デビュー。彼はこの作品において「貧しい老官吏と薄幸の少女の不幸な恋を物語りながら、社会の陽のあたらぬ片隅に住む無力な人々の孤独と屈辱を訴え、彼らの人間的自負と社会的卑屈さの心理的相克をえぐりだし」、写実的ヒューマニズムの傑作として絶賛された。

    彼は「フーリエの空想社会主義を信奉する革命思想家ぺトラシェフスキーのサークル」に加入するが、「1848年のフランスの二月革命に怯えた当局は、1849年4月、このサークル員たちを一斉検挙した。」当局は見せしめのため死刑執行の芝居を演出し、銃殺の寸前に皇帝の特赦と称して実際の判決が示されシベリア流刑となる(『罪と罰』<下>・488頁)。死に直面したこの体験は、生涯にわたるトラウマと...

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