心理学(記憶の変容と忘却の要因)

閲覧数5,659
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    人は、よく覚えて記憶が良いと頭がいい、とされ、逆に忘れっぽいと頭が悪い、と言われてしまうことがある。しかし忘れるということは困ったことではない。むしろ覚えることと同じくらいに大切な活動である。記憶し忘却することは、対立関係にあるのではなく共同のはたらきをしている。忘れなければ覚えられない、ということだ。忘却によって整理され、頭で新しい知識、情報などを取り入れる、という過程で記憶がはたらく。ここでは、記憶と忘却についてそれぞれまとめていく。
     (1)記憶
     『記憶は、経験を保持、更新することにより、それを現在に生かす働きである。』(伝えあい心理学原理 97ページ)とある。
     記憶は3つの段階に区別することができる。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     人は、よく覚えて記憶が良いと頭がいい、とされ、逆に忘れっぽいと頭が悪い、と言われてしまうことがある。しかし忘れるということは困ったことではない。むしろ覚えることと同じくらいに大切な活動である。記憶し忘却することは、対立関係にあるのではなく共同のはたらきをしている。忘れなければ覚えられない、ということだ。忘却によって整理され、頭で新しい知識、情報などを取り入れる、という過程で記憶がはたらく。ここでは、記憶と忘却についてそれぞれまとめていく。
     (1)記憶
     『記憶は、経験を保持、更新することにより、それを現在に生かす働きである。』(伝えあい心理学原理 97ページ)とある。
     記憶は3つの段階に区別することができる。最初の段階は、人の顔を覚えたり、文の一部を何度も読み暗記したりする、記銘または習得という。これには、意図的な記銘の他に無意図的な偶発記銘もある。記銘された内容を、あとで利用出来るように貯蔵される次の段階を保持という。保持の段階は、直接観察はできないが、記銘が神経生理過程で変化が生じ、それが持続している状態である。最後の段階は再生で、記銘された内容が保持されているかを調べること...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。