米文学研究(レポート第1設題)

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    資料紹介

    P6305 米文学研究(レポート第1設題)
    テキストと参考図書をもとにまとめたものです。

    第1設題:ソーントン・ワイルダー作『わが町』の主題について述べよ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「ソーントン・ワイルダー作『わが町』の主題について述べよ」
    ソーントン・ワイルダー(Thornton Wilder)が『わが町』において目指したものは大きく二つある。一つは演劇が本来もっていた可能性を甦らせることである。これはシェイクスピア劇の如く、観客の詩的想像力によって肉眼で見える以上の世界をつくりあげることであった。そして、もう一つはその可能性を通して観客一人ひとりに、日常生活の些細な出来事にさえ計り知れない価値があることを気づかせることであった。
    この劇では、通常のリアリズム演劇とは大きく異なる「舞台監督」が登場する。舞台監督は独特の役割をもち、劇の進行のなかで、小道具類を配置することもあれば、登場人物のなかにまじって舞台監督として劇を進行させたり、あるいは他の役を演じることもある。さらに舞台監督は、この劇の過去ならびに未来をも知っている超越的な語り手でもある。(加藤、p.71-2)
    すべてはニューハンプシャー州のグローヴァーズ・コーナーズという架空の町で起こる。第1幕は、1901年、まだ10代のエミリーとジョージの話題を中心に、隣同士のウェブ家とギブス家の日常生活が、朝から夜...

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