近畿大学(通信教育部)小児栄養学1(2)合格レポート

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    資料紹介

    課題・・・学童期・思春期の食生活上の問題点を挙げ、それらに対する健康への対応策についてまとめなさい。評価・・・合格
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    資料の原本内容

    近年、偏った栄養摂取など子ども達の食生活の乱れや肥満・痩身傾向などが見られる。食生活を取り巻く社会環境の変化などに伴い、子どもに食生活、栄養摂取、食生活の乱れ、肥満や過度の痩身が見られ、生活習慣病と食生活の関係も指摘されている。学童期・思春期は、心身状態や生活に依存と自立の両面をもつ時期であり、これらが食生活に影響を及ぼすこともある。伴わせて、精神発達と性成熟との関係した食生活の考慮が必要である。食事行動は、精神発達を基盤にしたものが多く、情緒麺、自我の発達が誘因となって発生し、偏食・過食・拒食などの背景には、精神発達に関連することが多い。食事行動の問題としては、様々な要因があると考えられるが、欠食、孤食、間食、夜食は、小児の健康に影響を及ぼし、肥満や痩せなどの発生につながることもある。

    平成19年度児童生徒の食生活等実態調査によれば、小学校5年生の児童の約1、6、中学校2年生の生徒の約2.9が朝食をほとんど食べていない。朝食欠食は、生体リズムの乱れに起因することが多く、栄養不足による発育障害や疾病の発生に繋がる危険性が高くなる。

     肥満傾向の出現率は中学校1年生で最も高くなっており肥満傾向にある児童は約10%存在する。いじめの対象や心理的障害をきたすこともあり、精神保健麺からの対応が必要な場合もある。十分な運動の推奨と食生活のコントロールが大切である。痩身の傾向は、小学校5年生から2%を超え、中学校1年生で最も高くなっており、貧血、月経不順、体力低下などの身体所見を生じることもある。家族全体へのカウンセリングが必要な場合もある。思春期には、減食、欠食、不適切な食事習慣による栄養バランスの乱れ、激しいスポーツ、女子の月経開始に伴う失血から鉄欠乏性貧血を招く。適切なエネルギーや栄養素の摂取を行い、ヘム鉄を含む食品の摂取、ビタミンC・B6・B12.葉酸、銅の補給が予防となる。亜鉛の不足により味覚障害を起こすこともある。家族全体へのカウンセリングが必要な場合もある。

     食生活に関しては、学校給食と家庭における食生活との連携のあり方が必要である。学校給食の指導について、「障害を通じて健康で安全な生活を送るための基礎が培われるように配慮しなければならない」と示され、学習指導要領総則に「学校における食育の推進」が示された。学校給食法に基づいて、エネルギーは児童で660カロリー、生徒で850カロリー。一日の必要量に対するエネルギーは33%とし、カルシウムは50%、ビタミン33%~40%摂取するように計画され食品の種類を幅広く組み合わせることによって食事内容の質の向上と栄養素の均衡を保つことが基本とされ、食に関する指導や食事内容の充実を図り、各地域の実情や家庭における食生活の実態把握の上、日本型食生活の実践、我が国の伝統的食文化の継承について十分配慮することとされている。また、学級担任、栄養教諭等が給食時間、各教科等において食に関する指導を行い、食育の推進を図ることが必要とされている。

    実践可能にしていくために、学校と家庭との連携を密にし、積極的に家庭、地域に発信することが望まれる。

    肥満、貧血、アレルギーなどの健康問題、食事環境の整備、食習慣マナーの育成、偏食、少食、栄養過多や不足等において、学校、家庭、地域社会との連携のもとで取り組み、食事の大切さを理解し、態度、能力を育てることを家庭、地域と連携を図ることが重要である。
    【参考文献】

    ・子どもの栄養と食生活  2003年3月25日 第3版発行 医歯薬出版株式会社

                 東京都文京区本駒込1-7-10

    ・文部科学省ホームページ

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