モーパッサン作「女の一生」を読み、その感想と、小説としての技法上気づいた点を述べよ。

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    文学「モーパッサン作「女の一生」を読み、その感想と、小説としての技法上気づいた点を述べよ。」
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    モーパッサン作「女の一生」を読み、その感想と、小説としての技法上気づいた点を述べよ。
    私は、このモーパッサンの「女の一生」を読んで、一番印象に残っているのが物語終盤に出てくるロザリーのセリフだ。そのセリフとは、「人生なんてねえ、奥さん、ほんと人が思うほどいいものでも悪いものでもありませんねえ」だ。おそらく作者はこの物語を執筆する前からある程度、落としどころとしてこのセリフを事前に用意していたのではないだろうか。モーパッサンがこのセリフを通して、人生は願ったほど幸せにならなくても、思っているほど不幸ではないということを読者に伝えたかったのだろうかと私は考える。そのため、ジャンヌは幸せを願い、不幸を味わうというストーリーに仕立て上げ、このメッセージを私たち読者に送ろうとしたのだと考えた。一見するとジャンヌは、不幸の連鎖を味わい救いようのなく没落していく人生となっている。しかし、それはあくまで、ジャンヌが描いた理想からの没落であり、ジャンヌ自身は生死の危険にさらされるほど不幸な生活を送っているわけではない。このことから、ロザリーは、ジャンヌにこのようなセリフをジャンヌ、読者に投げかけたのでは...

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