英米文学概説(分冊2)

閲覧数1,424
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 12ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    A判定合格です。
    素晴らしいレポートです。完成度が高く引用をちりばめたのにもかかわらず論旨展開がスムーズで大変良く構成されています。
    とのおほめを頂きました。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    英米文学概説

          0086(分冊2)
    戯曲は構成された芸術であり、俳優の台詞と舞台の外観、舞台装置の構想、そして人間の体を使って表現する、これが戯曲の本質的部分である。中でもW. Shakespeareの戯曲の特質は物語、描写、構成、雰囲気の4つの観点から論じることができる。

    まず、物語は小説と同様に戯曲の基礎であるが、小説家は話の前提となる出来事を導入部分の章などで記述し説明できるのに対し、劇作家の場合舞台の前に立ち説明する訳にもいかず、印象的な物語を伝える事は難しい。必要な情報を登場人物の演技を通し、自然で効果的に挿入して説明しなければならないが、Shakespeareの演劇はすばらしい独自の技術が用いられている。例えばThe Tempestの導入部分では無人島の嵐の場面で始まり、事情を知らないMirandaにProsperoが語るという自然な形で12年前の出来事等を観客にも伝えている。Hamletではまた更に熟練した技術が用いられ、始めの場面で寒く暗い夜を演出し、Hamletの父親の亡霊に兵士たちが驚く。この寒さと不安感は言葉で伝えるより遥かに出来事を連想させる。又、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。