雇用契約に関する規制緩和と余剰分配

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    資料紹介

    完全競争市場において、参入制限のあった市場における規制緩和を行うと、市場における供給が増加する。他にして一定ならば超過供給の結果、市場における財の単価は低廉となるので、市場需要量は増加する。また、非効率的な利潤の企業の撤退により、市場全体の消費者余剰ならびに生産者余剰も増加し、結果として総余剰も増加する。しかしながら、得られる余剰の分配が問題となる。
    よって本件前段にこれをあてまめると、派遣業の規制緩和が労働力の供給を増加した。しかしながら、他にして一定にするため、便宜上、非正規雇用者により提供可能単純労働力の市場に限って検討する。

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    「小泉内閣の期間に行われた雇用契約に関する規制緩和によって、非正規雇用は増加したが、正規雇用は減少した。これは、効率化政策が格差拡大を招くことを示している。」経済学的観点から論ぜよ。
    完全競争市場において、参入制限のあった市場における規制緩和を行うと、市場における供給が増加する。他にして一定ならば超過供給の結果、市場における財の単価は低廉となるので、市場需要量は増加する。また、非効率的な利潤の企業の撤退により、市場全体の消費者余剰ならびに生産者余剰も増加し、結果として総余剰も増加する。しかしながら、得られる余剰の分配が問題となる。
    よって本件前段にこれをあてまめると、派遣業の規制緩和が労働力の供給を増加した。しかしながら、他にして一定にするため、便宜上、非正規雇用者により提供可能単純労働力の市場に限って検討する。同市場においては正規雇用者のほかに非正規雇用者の参入があるから、労働力が超過供給されたと見ることができる。すると労働力の価格が低廉となるので、市場の需要量は増加する。ここで検討する非効率的な提供者は私人であり、撤退は破産である。労働力が充分であり、他の機会に効率的な提供者となれ...

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