経済学1 完全競争市場を説明し、完全競争市場では市場に参加するすべての経済主体が最適な行動をとっていることを、家計の雇用最大化および企業の利潤最大化を説明しながら論述しなさい。

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    参考文献 ミクロ経済学 著 西村和雄
           ミクロ経済学入門 著 西村和雄

    資料の原本内容

    「完全競争市場」とは、消費者や生産者一人ひとりが市場に対して影響力を何ら持たない状態であり、たくさんの生産者、消費者にとって、自由な競争が行われる市場のこと。例として米を挙げる。市場に米屋が一つまたは、少数しかない場合、米屋は消費者に対して優位に価格を決定することができる。一方、米屋が多数存在する場合、前者に比べて、価格影響力が低下するため、市場で決定される価格に近づくであろう。この状態が完全競争市場である。この完全競争市場が成立するにはいくつかの条件がある。大前提として冒頭で述べた、市場に参加する経済主体一人ひとりが市場に対して影響力を持たないことが必要であるが、それと付随して下記の条件が満たされる必要がある。
     1)同一市場で取引される財が同質的であること。
     2)あらゆる経済主体が完全な情報を持つこと。
     3)市場への参入、退出が追加的費用をかけずに自由に行えること。
     これらの条件が全て揃ったとき、完全競争市場は成立するのである。完全競争市場では自然と需要と供給のバランスが保たれた状態となる。需要とは物の買い手の「どれだけのものを買いたいか」という欲求のことを指す。需要は購買力に基づく欲求であり、単に財が欲しいという欲望ではない。「市場から物を買うこと」を重要という。供給とは売り手の「どれだけ物を売りたいか」という欲求のことであり、「市場に物を売りだすこと」を指す。

     先ほどの米屋を例とする。米屋が決定した価格の下で、もっと高い価格でも購入できる客が存在すれば、米屋は価格を上げるだろう。価格が上昇すると生産量が増加し、同時に現在の価格で購入する人は、高い価格では購入しないので生産量が減少する。この価格の上昇プロセスはお米の必要性と生産が等しくなるまで続く。 逆に米屋の生産が多いと、価格は下がる必要がある。価格が下がると生産量が減少する。この価格の下落プロセスもお米の生産と必要性が等しくなるまで続く。

     市場において、需要と供給が等しく、安定している状態を均衡と言い、需要と供給が一致していないことを不均衡という。不均衡は、需要よりも供給が多い状態と供給よりも需要の方が多い状態がある。

    市場価格が変動することにより、需要と供給の過不足が自動的に調整され、近郊に導かれることを市場メカニズムという。市場メカニズムが働くことにより「企業がどれだけの量を生産すれば、家計に過不足なく物を届けられるか。」という資源配分問題が解決できる。市場では、需要と供給が均衡(一致)した分だけ取引が行われる。市場メカニズムが働くことにより、売り手(供給側)と買い手(需要側)はともに満足している状態で取引が成立する。このときの取引量は、売れ残りも品不足もない最適な生産量となり、望ましい経済が実現する。

     市場には、たくさんの売り手(供給:企業)と買い手(需要:家計)が集まって、取引を行っている。企業は生産要素(資本、土地、

    労働など)を準備して物を生産し、家計に販売する。家計とは物を消費(購入)する消費者のことで、個人(家庭)のこと。家計は企業に生産要素を貸し付けてお金(所得)を得て、企業から物を購入(消費)します。このとき、生産要素は家計から企業に提供され、代わりにお金(所得)が企業から家計に流れてきます。企業と家計のやり取りでは、物は企業から家計に提供される。これは生産と消費の循環活動に伴い、企業の物と家計の労働が好感されていると考えられる。この企業と家計の間の「物とお金の交換」はお金を媒介に取引される。 

    市場では、企業と家計は自分の利益を考えることに基づいて行動している。企業は利潤(もうけ)を最大化するために生産量(供給量)を決めて、家計(消費者)は効用の最大化(満足度)が得られるように消費量(需要量)を決めます。効用とは物によって消費者が得られる満足の度合のこと。 企業、家計が合理的な行動をとることで、市場に参加するすべての経済主体が最適な行動をとっている。 私たちの暮らし(生産と消費の循環活動)は「お金を交換する」という取引によって成り立っている。
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