国文学史Ⅰ 分冊1 2012 合格レポート 日本大学通信教育

閲覧数2,222
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    課題 漢詩文の盛行から和歌文学の興隆となった原因や条件、さらに興隆によって成立した作品の特徴について説明しなさい。

    合格レポートです。
    拙い文章ですが、参考になれば幸いです。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    国文学史Ⅰ 分冊1 平成23・24年報告課題
    <漢詩文の盛行から和歌文学の興隆となった原因や条件、さらに興隆によって成立した作品の特徴について説明しなさい。>
     九世紀後半、都良香、菅原道真などの漢詩人が和歌を詠ずるようになった。漢詩人即歌人の出現は、政治的、公的、外来的な律令制的な世界に、私的、心情的、国風的な意識が芽生え、台頭しはじめたことを示す。「漢才」に対する「和魂」の意識が芽生え、それは、一方では漢詩文そのものの現実化、国風化への接近をいみするが、同時に和歌という伝統的な国風文化の復興をものがたる。
     九世紀後半から十世紀にかけての時期は、政治的には律令体制から摂関体制への変質を、文化的には唐風外来文化への移行を、文学的には漢詩文の盛行から和歌の台頭発展を用意する、古代後期における大きな転換時期である。
     十世紀初頭、紀貫之らにより『古今和歌集』の勅撰は、矢進外来文化である「漢詩」に対抗できる国風文化「和歌」の文芸性を確立したものであり、以後の和歌文学の隆盛、和歌文学こそ古代後期の仮名文学全般の母胎であり推進力である。
     『万葉集』の成立以後、和歌は漢詩文に圧されて、貴族社会...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。