漢文学Ⅰ・分冊2【日本大学通信教育・国文学・合格レポート・オールA評価・2012】

閲覧数2,262
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員2,200円 | 非会員2,640円

    資料紹介

    課題内容
    「『呂氏春秋』における神話的記述についてまとめなさい。」

    当方、2013年採用の教員採用試験に合格しました。お買い上げいただいた方でご希望であれば、簡単にではありますが、採用試験におけるアドバイスもさせていただきます。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    本文での神話学とは、これまでの神話学の大きな流れと精神分析学的観点からの神話解析の手法を踏まえた上で、神話的象徴の哲学的本質を存在論的次元で、明らかにしていこうとする試みに対する、本文の筆者が定義した呼称である。そして、神話とは、一国・一民族全体の脈略において象徴されるところの、彼ら一国・一民族全体の原始心性の記述である。つまり、簡単に言えば、神話的記述では、その時代の文化や価値観、そして人々のありようを表したものであるといえよう。
    課題となっているところの『呂氏春秋』の「本味篇」において表されている、殷の湯王に仕えた名宰相伊尹の出生にまつわる神話的記述においては、中国古代の神話に反映される中国古代人の原始心性―哲学的思惟の原初形態の基盤―を知ることができる。
    そこでは、心理学にいわゆる父性原理と母性原理とが一体となっており、したがって、その哲学的思惟も、単に理性的思惟の次元において矛盾律に従って悟性的判断を積み重ねてゆくことのみに終始するのではなく、母性原理の象徴たる道の世界へ連なる行の裏づけを保持しつつ、それを父性原理の支配する理性的思惟の次元―更には日常的な言葉の脈略―において体...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。